ショコラ


ジュリエット・ビノシュがものすごーく
魅力的。いいなぁ。日本人の女優さんには
この年齢でこの芳香を放つ色気を持つひとは
ほとんど皆無だ。メイクのオレンジのチークが
愛らしいのに大人の女性らしさも表せるなんて!
ジョニー・デップとラブシーンやっても無理がない。
っていうか、ジョニーデップは流れ者なんだけど、
主人公である彼女自体もスナフキンて新しいな!笑。
稲垣吾郎が自己申告で彼に似ていると言い出したときは
声もなく横に倒れましたが、そういえば木村もコスプレ
してコントしてたな。同じグループにふたりもデップか。
……ああ。ため息。
チョコレートという小物をとても上手に使っている
映画だと思いました。宗教の戒めによる禁欲というのは
私にはあんまりピンとこないのですが、時代背景も
手伝って男とは、女とは、更に言えば主人公に流れる血に
よる漂流しなくてはいけないという強迫観念にも似た
感覚というのを鮮烈に、彼女だけが感じる風の清々しさ
とともに教えてくれる作品です。
チョコレートの甘みと苦味にも通じる感じ。