『相棒〜警視庁ふたりだけの特命係』


素晴らしい最終回でした。
まったく不満がないという訳ではないのですが、
それでも輿水脚本のキモとも言える社会的立場の
強いひとたちがわんさか出てきてそれぞれの立場から
色々と画策したり動いたりする様子が大きく、こわーく
描けていて痛快といっていいお話になっていたと思います。
多分、中年層以上の男性に受けるのはこの辺りなんだと
思いますが、単純にベテランといわれる俳優陣と小劇団系の
役者さんたちが同時に観られるという点が、私にとっての
このドラマの魅力のひとつです。今回のツボは小須田康人さん
でした。
あと、警視庁と検察庁、ひいては法務省といったそれぞれの
管轄においての綱の引き合いを描いている辺りも面白さに
なっていますよね。二時間ドラマ枠で始まり、ワンクールの
1st、そして2ndは2クールという長丁場でしたが、正直、
2nd冒頭から引っ張った朝倉死刑囚があまりにもあっさりと
殺されてしまって拍子抜けというか、もったいないというか
2クールの意味合いなんかを考えるともうちょっと何か
あって欲しかったというのはありますが。
水谷豊さん演ずる杉下右京のそれがどんなちいさなもので
あれ、犯罪を犯罪として起こした犯人に認めさせようとする
姿勢がこれからも貫かれるように、それを見届けられる機会が
続きますようにと祈るばかりです。
ああ、もう来週から観られないなんてー!ちくしょー!