ナニワ金融道・6

  • 久々のナニ金でしたが、久々に面白かったです。過去最高傑作だったいしだあゆみ出演の4の大仕掛けには及ばず、2で篠原涼子が演じた女性とのラブ程の盛り上がりはありませんでしたが、少なくとももう2度となくていいとおもった前作は大きく上回る面白さでした。中居さんの丸投げ中居くん演技も少なく、ちゃんと灰原くんに見えましたし。
  • 中居さんの演じる灰原達之くんというひとは金融会社に勤めながらも夢と希望を捨てきれない人でその辺りがいつも物語の中核にあるのですが、今回もそれは健在でした。メインとなるテーマですので、それを新たに描くことでうっとうしさとか新鮮味が薄れていくのではということを考えるのですが、今回はそれを"捨てきれないもの"ではなく"生まれ続けるもの"として描いたことで読後感の良さというか、観た後にも澱のようなものが残らないそれでいて現在の中居さんが演じることで、爽やかになりすぎないものとして描ききれていたような気がします。
  • 物語が全体にすっきりしていたのは良かったのですが、今回の登場人物の転落の顛末かあるいは更生のきっかけが誰も描かれずに終わったことがちょっと残念でした。