真夜中の弥次さん喜多さん@少年王者舘KUDANproject

  • 何かと話題の映画版の公開も間近いこの作品の舞台版を観て来ました。
  • ……何と言うか、まぁ、完璧でした。
  • 漫画という平面に綴られた物語を三次元に起こし、台詞と行動を繰り返しとやり直しの連続でもって三次元をコマ割したかのような感覚を観客に味わわせ、挙句の果てに動かない舞台上に生と死、彼岸と此岸を持ち込むことにより違った意味での旅をさせ、それにより無限の広がりと窄まりを見せてくれたのです。これを完璧といわずに何を完璧と定義するのか。
  • 物語の最後、そうやって乱痴気騒ぎを繰り広げた弥次さんと喜多さんは障子の向こうへと旅立って行きました。
  • 障子が閉まり、シルエットに股旅姿のふたりが映りこみ、そうして障子が倒れてしまうとそこにはもうふたりの姿はありませんでした。
  • つまり、また二次元の世界へと帰っていったということなんでしょう。
  • えらいモノを観てしまいましたよ。
  • 映画は映画で楽しみではありますが、果たしてどうなることやら。
  • 個人的にはどちらがタチやらネコやら分からん雰囲気のふたりでそこもまたイイ!とおもいました。