日本の歴史

  • 時間枠が4時間あった割にはメインがクサナギさんだったり、歴史説明をお笑いさんにさせてたり、歴史ドラマ部分の役者陣が地味目だったりと随所に創意と工夫の見られる造りではありました。
  • 無知というよりは無垢、いえ、それは欲目ですが、いずれにせよ日本人の典型としてクサナギさんを持ってくるのは非常に大胆なキャスティングだったと改めて。
  • そんな歴史の中で軽やかな傍観者を演じていたクサナギさんがハッと気がついたら番組終了5分前に何だか唐突に憔悴した面持ちでふらふらと歩き回り始めたかと思うと、最後には倒れてしまいました。
  • そんでもって目覚めるとスマップのクサナギさんとしてまた多忙な日々がという、4時間は一体何だったの?と狐につままれたようなエンディングが待っていた訳で。
  • このご時世ですから、近代以降現在に至るまでの歴史にはほぼ触れずに終わるというのは無難な形ではあります。
  • しかし、あのふらふらとしたクサナギさんの足取りや不安な表情、そうして最後には天を仰いで何ごとか叫んだ挙げ句倒れてしまうというところには何らかの意図があり、それをどう読み取るかというのは視聴者に委ねられたものです。
  • ……私は読み取る作業そのものよりも、クサナギさんが切なかったり悲しかったり不安だったりする表情をして見せれば世間は何だか納得はしなくとも真面目なことをやっていたんだ!と思ってくれる、そういう風に感じさせるひととしてクサナギさんが存在しているんだ、ということに驚きと共に戦慄を覚えましたが。
  • いやぁ、びっくりどっきり。