TRUE WEST


楽日。
今日行ってきます。
あらゆる評判をまったく観ないようにして
今日まで。
松岡さんと大野さんを観てきます。

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C18列28番。1階席最後列。
帰宅。
うーん。
何だろう。何なんだろう。
結局何がいいたい脚本だったのか残念ながら私には
よく理解出来ませんでした。出来の良い弟と
アウトローな兄との愛憎劇?一瞬の間に入れ代わる
優劣に一喜一憂しあうふたりの関係?
平凡な日常に飽き飽きした弟から見た自由で危険で
明日をも知れない、でも無限の可能性があるような
兄という存在そのものへの憧憬?
どれひとつとっても満足な答えは得られず、また
どれも一部分でしかないことは明白で、果たしてこの
物語はホント何だったんでしょうかという冒頭の言葉に
戻ってしまう訳で。
松岡さんにせよ、大野さんにせよ、翻訳劇特有のしつこい
やりとりを的確に捉えて演じてらっしゃったとは思います。
横暴な兄と従順そうに見えてその実兄を疎ましく思う弟と
いう構図は舞台に限らず色々な所で見る関係の一つで、
だからこそ、このお話なりの結論というか、それが破綻だと
してもきっぱりとしたエンディングというものがあって
欲しかったですね。
個人的に演出がそのまんまというか、ぐるーんとセットが
回るのと、余韻もなく暗転するのと、ほぼこのふたつしか
見せ方としてなかったのに驚きました。これでは全然
ふたりの負担を減らせてませんし、助けにもなってないと
思うんですよ。
拍手はもちろんしましたが、それは演じ手に対してのもので
あって、本と演出にはブーイングを出したいところです。