ファントマ クレオパトラ

  • シアタードラマシティ9列26番
  • 面白かったです。でも何だか長かった。集中力が途切れそうになりました。お尻も痛かった。つまりハマりこめなかったということかしら。
  • クレオパトラが愛したとされる皇帝シーザーと軍人アントニウス。今回の作品はそれぞれだけを愛したふたつのバージョンで上演されており、私はアントニウスバージョンを観ました。
  • クレオパトラという女性を真正面から描いたとき、絶世の美女でありそうして女王であり、ふたりの男を愛したという彼女はイメージとしてどうしても悪女というのが外せないものとしてあると思うのですが、今回の作品に於いてはあまりその辺りは強調されていません。むしろ彼女をひとりの女性として大きすぎる地位とそれに見合わない普通の人間が抱く感覚や恋心といった辺りが描かれていました。
  • それだけにクレオパトラが何故、アントニウスを愛したのか。そうしてアントニウスはどう答えたのかという件はもっと細かく描いて欲しかったですね。
  • ピラミッドの爆破のシーンももっとはっきり音と演出で見せて欲しかったですし。
  • この辺りは個人的な感覚だとは思うのですが、どうもここのお芝居は見せるということに関して割と適当というか、表現力に乏しいところがあるように思います。死神が光球でスフィンクスの鼻を削ってしまうというシーンももっとはっきりきっぱりとして良かったんじゃないかなあとかね。