wat mayhem パンク侍
- 中之島演劇祭2006
- 町田康原作作品の舞台化ということで、なーんとなく観る前からイメージはあったのですが、実際もそのイメージに近い部分はありました。町田作品の根底に流れている猥雑さとか善悪の境目の曖昧さとか人間の中にある動物的部分(感覚での判断、好き嫌いを生理で瞬時に決めてしまうところとか)てのはナマでその場で観られる舞台という形で表現されるのがいちばん入ってきやすいのだと思います。
- が、しかし。
- 割と余裕があったというか、もっとカオスチックなむっちゃくちゃなものを想像していた部分もあったので、そういう意味においてはちょっとパワー不足かなあと思うところもありました。
- キャスト陣は無駄にというと失礼ですが妙に豪華でした。その妙に豪華な人々を結構ラフに割り振ってあるのもまた面白いところではあったのですが。
- うーんー……。テント公演てのもなぁ。下が土だったら良かったのかな。もっと汚れた感じとか欲しかったのかも。
- 音楽が生演奏だったら盛り上がったのかも。
- 何かと惜しい感じ。
- 山内圭哉さんが最後の挨拶で刀を放られてたんですが、何か苛立ってらっしゃったのか、別に意味はなかったのか。
- 惜しいといえば、この演劇祭の在り方というのか、盛り上がらなさというか、何なんでしょうあの会場は。
- 会場がボンとテントで立ってて、下は砂利道で、それはまあいいとしてあとブースというか物販とスープの配布場とチケット売り場がそれぞれ独立した小屋でドンドンドンと配置されてて。
- え、それだけ?って感じ。
- もっと良いやり方があると思うんですが。
- 何かなー。お役所仕事じゃあるまいし、やりっぱなしーみたいなのってちょっとどうなのとかね。
- せめて最寄り駅にアホかちゅーぐらいポスター貼らしてもらうとか、もっと出店とかあってもいいんじゃないのとか思うんですが。
- あまりに淋しい会場だったので早々に逃げてご飯食べて帰ってきちゃいましたよ。