バコ
- 昨日は真面目に祝ってみましたが。
- バコの話を今さらながらしたくて。
- バコって何よ?
- クサナギバコよ!決まってるでしょ!
- 何か集英社が煽るみたいに限定で箱詰めでMORE連載分と山のあなた写真集とメイキングDVDとおまけにてぬぐいまで付けちゃうよ!とかぬかしやがってまんまと予約かまして買っちゃったアレですよ、アレ!
- あのために集英社を初めとする何社かが関わってるブックサービスに入っちゃった人って結構な数がいると思うよとか、それって何年か前にいきなり琵琶湖ホールの会員になっちゃったのに近い感じ?とか(ローカルな話題@椿姫)そういうことを思い出したり。
- あのさー、仮にもクサナギバコってタイトルを冠しちゃって、中身だってクサナギファンしか嬉しくないっていうかクサナギファンだから嬉しい内容のものを買えるって思ってた訳よ。
- それがさー、発売日が近づくにつれて段々悪い予感が主にMOREで毎月剛を撮ってらっしゃったあの方のブログ辺りから漂ってきて、でも一応は信じてたわけよ。集英社のHPに載ってた箱のデザインは緑の発色も新鮮でそれでいてクラシカルな感じもあったし。ツヨシっぽいじゃないとかさえ思ったわよ。そのときは。
- そんでもってちゃんと発売日当日に届けられてね。でもそのときはまだ映画は観てなかったからそっと開けた箱からクサナギロンだけを取り出した訳よ。
- ……そしたらまずそこにトラップがあったのね。私個人だけに。
- クサナギロンのカバーに山折りに折れ線が付いちゃってて。
- いやー、へこんだね。カバーの山折り跡に私が谷折りにへこんだ。
- すぐさま届けに来た某急便に連絡して、そこから集英社に回されて、結局取り替えてもらえることにはなったんだけど。
- でも取り替えてもらう予定の本だからそっとだけど中を見た訳よ。だってせっかくなんだし当然でしょう?へこみながらもそこまではドキドキしてたし、わくわくしてたわよ。
- ───── そしたらあなた、あの方の仰るとおりだった訳よ。
- デザイン優先で中の写真は二の次三の次みたいな扱いだったのよ。
- なんで1枚写真の中にあの緑色のロゴデザインがドーンとまるで障子紙の貼ってない格子みたく被さってる訳よ!?それも何枚も何枚も、っていうか、エッ!?全部?本編の全部の1枚写真にロゴが被ってる!?
- ……これはね、絶対やっちゃいけないことよ?
- デザイナーのエゴでファンが買うものを邪魔しちゃうのよ?っていうか買ってくれる人に対してのサービス精神て考えたの?っていうか、そもそも誰のための本なのかってのを完全に置き去りにしちゃった訳よ。
- こんな本(この場合の意味は決して否定的な意味ではありません)誰が買うってクサナギツヨシが大好きな人だけよ!?そんなの判りきってるじゃない。価格だって安くないし、ファンだからこそ手元においておきたいって思う本に決まってるじゃない。
- なのになんでそんなことになっちゃう訳?
- 隠れ家でスタッフの方々とツヨシが何を食べたか気にならないかって言われても微妙よ?そりゃ隠れ家って設定なんだから生活の雰囲気とか伝えてあげましょうか、みたいな心遣いなんだとは思うけどそれでレシピを紹介されたって正直ふーんとしか思えなかったわよ。だったらもっとオフショット突っ込んでよ。
- 何がイヤってファンへ向かっての企画のはずが目線が見下ろし気味な造りになっちゃってるところよ。レシピを教えてあげましょうか?って何なのさ!
- 何でこっちが気を遣うっていうか、我慢させられるみたいな気分になっちゃうのさ!
- デザインをやった人はきっと楽しかったんだろうなって思う。気分良かったんじゃない?これだけセットで雰囲気を揃えたものを箱詰めにして売るって考えただけでわくわくするもん。
- でもそのわくわくは決してファンである私にはまっすぐに伝わるものではなかったです。むしろ悲しかった。
- MOREのあの大きな判型に載った写真がちいさくなる、それがまず残念なんだってことをもっと深く考えて欲しかった。毎月毎月あれだけいい写真を撮り続けて下さったあの方に対しても失礼だと思いました。
- それでもやっぱり大事にはしますよ。本当に。
- そういえば集英社さんはびっくりするぐらい早い対応で綺麗な本と交換してくれました。それは嬉しかった。おまけで油取り紙も付けてくれました。
- 映画を観たあとで写真集とDVDも観ました。こっちは不思議と余白やら色しかないページの写真集でもそんなには気にならなかったな。どうしてかな。
- DVDは素晴らしかったです。EDの山を下りながら何度も何度も窓から顔を出して挨拶するツヨシを見て、本当に本当に撮影を、作品を楽しんだんだなってのが伝わってきて自然に笑顔になっちゃったし。
- でもね、やっぱりこのクサナギロンは違うと思う。
- 残念で無念でなりません。だってもう造り直してなんてもらえないもんね。
- あと、どうでもいいけどこの本変な臭いするのね。紙の臭いみたいだからそのうち消えるのかしら。