【DRAMA】任侠ヘルパー

  • とかくこの世はせちがらく、思う通りになんて生きられないのでした。
  • 理想より現実。頭が回って要領もよくて利用出来るものは全部使うし、そこに情の余地なんかある訳ない。
  • やぁ、翼彦一さん。とってもイヤなひとですね。そうして、とっても面白いドラマの始まりですね。
  • 判りやすく、それでいて嘘は少なく、誇張されているところも最小限で問題点の定義もちらほらと、解決方法もあってもなくてもと、とにかく視聴者に受け入れやすく考えやすく、引き込み方が上手い一話でした。
  • 主人公である彦一さんがお話のキモたる部分にまるで興味がないどころかどうでもよさげで、降りかかってきた火の粉を払わなければならない事態でようやくひとつ進むという形がとても自然でそこにまだ彦一さんの思いやりやら優しさやらいたわりといった部分がほとんどないのがいいです。
  • いや、一話でいきなりそこまで悟れる訳はないんですけどね。
  • 何かを選んでいくそのときにそこで初めて自分の秤で計っていくという展開は人にカタルシスを与えます。ただし、それは自分の秤でありながら物語の主人公が選ぶものですので、視聴者との考え方の違いによっては思うようにならない場合も当然あるのです。
  • 優れた物語にはそこにブレはありません。視聴者と主人公の目線は限りなく近づいていって、それでいて主人公と自らの差異を知りたい、解りたいという気持ちにさせてくれるのです。
  • 生きるために生きている彦一さんがこれからどう変わっていくのか、あるいは変わらずに変えていけるのかを最後まで見届けたいと思います。
  • 素晴らしい一話でした。面白かったです。