新選組!


You are SHOCK!!@北斗の拳オープニング曲ばりの
ショックが今日の放映で私を襲いました。
局長にとっていちばん大切なひとは総司!


誰にも本当のことを言わない、言えない立ち場と
状況になって組織の大きさと存在意味、引いては
意義を理解していない近藤以下新選組の状態が
つぶさに描写されていて、とてもつらい回でした。
そこここにこれからの軋みやひび割れの兆しが
見えて、でもそれはもう誰にもどうにもならない。
三谷脚本の突き詰め方は知っているので、これからを
思うと憂鬱になるばかりです。
山南の脱走に至るきっかけ作りや、沖田の病状に
関して西洋医学の識者に見解を聞くところなど、
独自の解釈がされていて面白かったです。


全ての登場人物の在り方が、そうでしかなかった、
そう生きるしかなかったと言い切れる程に描ききる
その筆力の確かさに納得しつつもその容赦のなさに
歯噛みしたくなる瞬間が度々あって、これもまた
術中のうちなんだろうなと思うとこの腹立たしさを
誰にぶつければいいのー!と夏の夜空に向かって
叫びたくなります。しませんが。


三谷さんの描く山南敬助という人は、素直なものに
弱いんですね。まっすぐで嘘がない、ある意味で愚直な
ひとにとても弱い。近藤しかり、明里しかり。
そういうものにひかれる様を端から見ていると、かなり
失礼なところがあるような気がするんですがそういうこと
には多分気がつかないんでしょうね。それもまた彼らしい。
この『彼らしさ』の肉付けをされた堺雅人さんは本当に
素晴らしいと思います。