八つ墓村


果たしてどうなることかと放映前は楽しみだったり心配
だったりしたのですが、杞憂でした。
今回はとても面白くて良かったです。
これまでの金田一耕助と稲垣金田一の違いはその軽やかさに
あって、それはどんなに陰惨な事件が起こったとしても、
稲垣金田一のその飄々とした存在があるおかげである種の
希望というか、救いがそこにあるような気がする、そういう
演技を見せてくれるのです。ただ、今回も残念だったのは
穏やかなやり取りの中で、どうしても石坂金田一を彷佛と
させる話し方や間の取り方があったことと、興奮すると活舌が
極端に悪くなって聴き取りづらく、そのせいかシリアスな
シーンなのに醒めてしまうというところがありました。
しかし、それでも前作の犬神家の一族と比べてセットや
キャスト、設定のどれもに重厚さと説得力が増して、より
それらしいものが出来ていたように思います。特に辰也役の
藤原竜也さんは素晴らしかったです。この作品自体、金田一
出番は少ないので他のキャストの方々の演技を観ている時間が
長いのですが、飽きずに最後まで楽しめました。りょうさんが
演じた未亡人が辰也に惹かれるというくだりはもう少し書き
込みが欲しかったなと思いますが、他は概ね描かれて
いましたし、とにかくあの鍾乳洞は良いロケーションと
セットでした。
第3弾もあるといいなと思います。


……っていうか、あの小判はないですよ。
何アレ。でっかいハッピーターン?また?流行ってる?