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- 任侠が面白いので雑誌チェックにも力が入る今日この頃。……久しぶりにテレビ誌もアイドル誌も女性誌も週刊誌も、となると本屋滞在時間はいくらあっても足りません。
- その中では篠山紀信さんが撮られた女性自身と、林真理子さんとの対談の週刊朝日、演ずることに関しての感覚や在りかたについて語っていたMyojo辺りが印象深かったです。
- 残念ながらテレビ誌はどれもおんなじような記事が多かったのですが、その中でメイン記事でなく取材のこぼれ話として書かれていた子役の加藤清史郎くんに対して撮影の合間に童謡のさっちゃんをせいちゃんに変えて歌ったクサナギさんていう件に色んな意味でええええええとなりました。笑。
- 篠山さんの写真はアイドルっぽくポーンを自然光の下で元気にジャンプしてるのがいい感じ。黒ジャケットってクサナギさんはよく着てますけど、似合いますよね。
- 林さんとの対談はまさに撮(取)って出し。任侠1話の視聴率とかマイケルに関しても話をしてましたね。紙媒体でのその新鮮さがまずすごいなと。林さんが大スターとか大金持ちとかクサナギさんに向かっていうのがちょっと、いえ、かなり引っかかりましたけど、クサナギさんはそういうのを無理なくさらっと流せるひとなので読みやすかったです。もちろん、林さんが謹慎のこととか飲酒に関してストレートに突っこんでるところも林さんらしく、それでいてニュートラルな一般からの目線で疑問を口にしているんだろうなというのも伝わってきましたけどね。……林さんてクサナギさんがいちばん好きとは思えないんですが、写真ではちゃんとクサナギさんが林さんの肩を抱いて写ってたりなんかしてね。大人の対応ってやつでしょうか。双方共に。
- Myojoは意外だったんですよね。見開きだったんですけど、演じている時の時間の流れとか何もかも関係なくなるほどに没頭する瞬間について語ってたり。とにかく充実しているんだなーというのが記事からとてもよく伝わってきました。
- 最近のでもないんですけど明らかにユースケさんの影響でしょーもないことを言っては否定するっていうノリを多様するのが気になるところです。誰にも判る嘘を先に言ってから本編を切り出すっていう。笑。
【DRAMA】任侠ヘルパー
- 3話。
- うにゅ。
- 何というか、くじけそうですよ。色々。
- 家族だから信じる、耐えるとか家族じゃないから頼りにならない、出来ないというのは、まぁ、よくある話だとは思うんですけど、誰にも答えが出せない話というのはどうにもやるせなさだけが残ります。
- 問題提起だけが目的じゃないでしょうと思うのです。
- それが正解でないとしても、そこに物語なりのカタルシスなり救いが欲しいなと思うのは甘えなのでしょうか。
- むーん。
- とにかく2話以上に私にとってはどうにもしんどかったなあと。
- ……懐かしい痛みだわ、ずっと前に忘れていた@スイートメモリー
- って、ああ!そうだ!TEAMだ。TEAMと似たところがあるんだな、このドラマには。
- 理想を追うひとがぶつかっていく現実という壁がずーっとずーっと続いていて、乗り越えようがないし壁にも終わりがないっていう。
- でもあのドラマの主人公はそれでも諦めなかったんですが。
- 彦一さんは今のところ諦めとかそういう段階でもない状態なんで、判断は出来ないんですけども。
- 彦一さんは別にヘルパーとして理想とかは抱いてないのですが、家族が、血族がいない分、情とか信頼によって築いていく関係の強さとか確かさをこれからきっと少しずつ手に入れていくんだと思っているんですけど。
- 考えてみれば夫婦だって元は他人同士なんですもんね。そこから築いていく関係がいつしか枝分かれして家族になっていく訳で。
- 彦一さんにはそういう繋がりはもうなくても、自分から未来に繋いでいくことは出来るわけです。
- って、だんだん3話とは関係なくなってきましたが。
- つまり、家族だからという前提は救いであり絶対であり、だからこそ取りようによってはどうしようもなくなると。
- 祖母と孫という離れた世代だからという描写もまたキツイものがありました。
- 祖母の世代にとっての家族は揺るがない絶対であるのに対し、孫にとっては枷であり違和感すら覚えるものだったと。
- ここで何故そうなったのかという描写までは描ききれないところが残念です。
- 家族の問題と言われればそれ以上他人には踏み入ることは出来ないんですよね。
- 家族を持たない彦一さんがそういう感覚を知らないままに他人を他人と思えなくなっていく過程というものが今後出てくればちょっとは明るく温かいものが観られるのかな。
- ……でもそれまで耐えられるかーしーらー(視聴率とか)
- 余計なお世話か。
- 今日の彦一さんはそれまでと違ってりこちゃんに連帯責任とか言ってたり助けてあげたりもしてて、何だか頼もしい感じでしたね。
【DRAMA】任侠ヘルパー
- 2話ー。
- いや、うん。
- つまんなくはなかったんですけども面白くもなかったなと。
- 演出って重要ですね。
- 画面だけでなく、会話によるお話のクローズアップというのでしょうか。やり取りの中で焦点を当てたいところに画面と一緒に会話が入ってきて絞られていく感じが少なかったです。
- 彦一さんは何かっちゃキレて物も会話も放り出してっちゃうので、観てると待ってー、行かないでー、何にも解決しないわよー……と声をかけるんですが、そもそもまだ2話目ですししょうがないんでしょう。多分。
- いやー、こうなるとどこまで彦一さんが気がつかないかとかどこまで仕事も関係なくやってくんだろうとかちょっと違うところで楽しみになってきます。
- あと、毎度気になるのがライターなんです。これも些細な話なんですけど。
- 彦一さんがライターの蓋をカチンッて鳴らすその音とか仕草が恰好いいなーと。
- そういや嫌煙運動が盛んな昨今、ドラマでここまで煙草の描写が出てくるのもまた珍しいなとか。
- それにしてもアレですね。桜吹雪はバレすぎですよね。魔法少女ならもう魔法の世界に帰らなきゃなんないレベルですよ。
- 彦一さんと係わり合いになっちゃう入居者は毎度出てかなきゃなんないとしたら、これってまるでホグワーツの闇の防衛術の先生が毎度代わるみたいな感じに近いなあ。笑。
- え、じゃあ彦一さんてハリーなの?(違います)
- 毎度(ってまだ2話ですが)別に介護とか関係なくやりたいからやるんじゃー!という彦一さんの色んな意味での乱暴さが何だか頼もしかったり、奇妙な爽快さすら感じちゃったり、でもそこに別にカタルシスとかないところが面白いですね。
- 仲依里沙ちゃんが演ずるヘルパーさんがとてもいいですね。労わりとか思いやりもありつつ、職業としての意識もあって、でも職業として嫌いではないからドライではないっていう。
- ボランティアではないっていう言葉が何度も出てくるので、その辺りなんでしょうね。意識とか感覚、受け手とやる側のスタンスとか。
- 犠牲ではなく、寛容だけでもなく、ギブアンドテイクとは?
【DRAMA】任侠ヘルパー
- とかくこの世はせちがらく、思う通りになんて生きられないのでした。
- 理想より現実。頭が回って要領もよくて利用出来るものは全部使うし、そこに情の余地なんかある訳ない。
- やぁ、翼彦一さん。とってもイヤなひとですね。そうして、とっても面白いドラマの始まりですね。
- 判りやすく、それでいて嘘は少なく、誇張されているところも最小限で問題点の定義もちらほらと、解決方法もあってもなくてもと、とにかく視聴者に受け入れやすく考えやすく、引き込み方が上手い一話でした。
- 主人公である彦一さんがお話のキモたる部分にまるで興味がないどころかどうでもよさげで、降りかかってきた火の粉を払わなければならない事態でようやくひとつ進むという形がとても自然でそこにまだ彦一さんの思いやりやら優しさやらいたわりといった部分がほとんどないのがいいです。
- いや、一話でいきなりそこまで悟れる訳はないんですけどね。
- 何かを選んでいくそのときにそこで初めて自分の秤で計っていくという展開は人にカタルシスを与えます。ただし、それは自分の秤でありながら物語の主人公が選ぶものですので、視聴者との考え方の違いによっては思うようにならない場合も当然あるのです。
- 優れた物語にはそこにブレはありません。視聴者と主人公の目線は限りなく近づいていって、それでいて主人公と自らの差異を知りたい、解りたいという気持ちにさせてくれるのです。
- 生きるために生きている彦一さんがこれからどう変わっていくのか、あるいは変わらずに変えていけるのかを最後まで見届けたいと思います。
- 素晴らしい一話でした。面白かったです。
7月9日に生まれて
- 誕生日です。
- そんな訳で今年はちょっと特別な思いもあったのでケーキを焼いてみました。
- ……どう見ても餡巻き(和菓子)っぽいですが。
- 生地は共立てのスポンジなんですが、どう見てもこんがりしすぎです。
- 中のクリームは甘栗と生クリームを混ぜたものです。
- この日記では実は5年前の6月17日にどなたかの誕生日を祝ってケーキを焼いたことがあったんですが、それ以来です。
- 5年もここ借りてたんだなあとかそれはさておき。
- いやー、何か不思議な感じですよねとか。
- あのときあのことを知った瞬間は、まさか今日この日に誕生日をお祝いする気持ちになれるとは、そうして実際に祝っているとは思いませんでしたが。
- 月曜日の夜の生放送で華麗にアーチェリーを失敗したあなたに自然に舌打ちしたり、そのあとのボーリングでも3つしかピンを倒せなかったあなたにため息をついたりと、ごく普通の目線であなたを見たり面白がったり好きだったりとにかく、平穏無事な日々を送れております。
- ありがとうございます。
- この場合の感謝って誰に、もしくは何に向かって言えばいいんだろうとか。
- 今、そこにある求められていることに対して真摯に向かっていけるあなたでありますように。
- 物事全てに必然はなく、絶対もないんだと。
- とかってまた何か宗教めいてますが、違いますよ?笑。
- おめでとうございます。
- やっぱり大好きです。
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- 君は君だよ
- あなたが好きだと言った曲のことを考えたりしました。
- 誰かが望むように生きなくてもいい、というのは自分自身が思うように生きろと言うことで、多分それはあなたが今まで生きてきた中できっと励みにしてきた言葉なんだろうと思います。
- 言葉は無力です。
- あなたを好きになって、好きだなあと思う気持ちが永くなってくるといつの間にかあなたに対して感じたり思ったりしたことがあなた自身に伝わっているような気がしていました。
- そんなことはあるはずがないのに。
- あなたを思うとき、好きだという気持ちと同時にいつも心配でした。
- 頑張ってくださいと言う言葉と一緒に大丈夫ですかといつも思っていました。
- それは主に仕事に対するあまりにまっすぐで一途で何もかもを投げ出してしまうかのように没頭していくその姿勢にです。
- もちろん、その姿に尊敬する気持ちをもっていたことも事実ですし、関係ないのに誇らしいとすら感じていました。
- 今回起きてしまったことは、そんなあなたの知らない部分が表沙汰になったことにより問題になりました。
- 何故そうなったのかはあなた自身にも判らないとのことでしたので、それが私に判ることなどないのでしょう。
- 好きですと言う言葉が伝わらないように心配していますと言う言葉もまた伝わることはないと思います。
- それでも、そうだとしてもやっぱり言わずにはおられないのです。
- 待っています。
くろべさん
- 第一報を聞いたときからずーっと重たそうだなあとか厳しそうだなあとか、耐えたり忍んだりばっかりだったらつらいなあとかそんなことばかり考えていたドラマでした。
- 昨日、今日と放映がありまして、香取さん演ずる親方が終始一貫職人として何があっても受けた仕事を完遂させるという一念において、淡々と、しかし着実に歩みを止めることなく前だけを見据えて進み続けるその姿に熱さではなく、静けさと広さと深さを感じて見入ってしまいました。
- とても、不思議な感覚でした。
- 周りを固める他の役者さんたちもその名前の豪華さよりも立場による多彩さを感じさせてくれる展開で、その辺りが、このドラマが実際の出来事に由来するものであるというリアリティからくるものなのかなと。
- それにしても、今、この時期にこのドラマを放映する意味というものをどうしても考えるところはあります。
- 意味、というより意図というか。
- それはさておき、後半のポイントと思われる箇所がことごとく外されたように感じたのは私だけでしょうか。
- 何故、親方はプロポーズしなかったのか。(物語上の疑問)
- 何故、トンネルが貫通した瞬間をもっとはっきり描写しなかったのか。(演出上の疑問)
- 何故、太陽を見たのはごく一部の関係者だけなのか。(演出上の疑問その2)
- 上記以外にも疑問はあるのですがとりあえず後半で思い出せる分だけ。
- この辺りが全部異様にあっさりしている割に、前編で死んでしまったひとの幻を見る、なんてシーンは挿入されるんですね。
- 白血病の彼女が結局亡くなってしまう下りの演出というか流れは思わずええ!?と声と笑いが(申し訳ないですが)こみ上げました。いやもちろん長生きはできないんでしょうけども。
- 親方の存在そのものを大きく大きく感じることが出来たのはとても良かったと思います。
- そこに"居る"ということに意味と意義があるように存在するというのは演技でありながらそれにプラスして他の登場人物や物語、そうして伝えたいことという全ての要素がそのひとに向かっていることが条件だからです。
- そうして、その矢のような集中線の真ん中に揺るぎなく受け止め立ち続けられる力みのない強さが香取さんからは感じられました。
- 素晴らしかったと思います。